今年のヘレボラスが絶不調なのは前述済みだが、最近は皆さんがSNSやブログで写真をアップロードして下さっているので、それを見ながら楽しんでいる。
展覧会の延長線上で、某オークションを覗いていたら、色こそ普通の赤紫だが、ゴッホのひまわりのような形で、真上に向いたり、真横に向いたりするヘレボラスを発見した。
欲しいと思ってしまった(阿呆)。
オークションに参戦するも、最後の最後で、値段が釣り上がって来て、予算オーバー。ちょっと、釣り上げられている感じもしたので、競り合うのをあっさりやめた。
でも、諦めきれなかった。
近所の園芸店やホームセンターをのぞきに行ったが、まぁ、無かった。
気休めにクリスマスローズの上向きについてと調べてみると、いろいろあることが分かった。
1.中村交配 オリエンタリス ハイブリッド アネモネ咲き八重と言うものがそれに非常に近い存在であること。
2.この交配はヒドコートダブル (Helleborus x hybridus "Hidcote double")に由来すること。
オリジナルのヒドコートダブル は、イギリスのヒドコートマナーガーデンで見つかったギザギザの花弁(萼弁)を持つダブルのヘレボラスたそうだ。グレアム トーマス氏が発見したらしい。自然発生的に生まれたもので、ダブルの配列が大きくて、花弁(萼弁)の色が紫ががったピンクをしている。ダブルにもかかわらず、ネクタリー持っていることが特徴的である。この花弁(萼弁)とネクタリーの対比が、他のギザギザの花弁(萼弁)を持つダブル 'Günthrr Jürgl' や 'Snow Queen'と比較してややだらしない感じに見えるそうだ(ここの意訳+α)。
オリジナルは見たことがないが、ヒドコートダブルを改良している人は、プロ、アマ問わず、何人かいらっしゃっるようだ。以降、オリジナルと区別してヒドコートダブル系と記述する。
花郷園さんのオリジナルの実生選抜?であろう赤紫のレッドサンや、レッドサンと外見が近いであろう、ピンク、紫色。オリジナルと外見が異なるが、ダブルでネクタリーを持つ、白いものも販売されているのも見かけた。ヒドコートダブル系を交配に用いた種は、様々なところで販売されているし、オオギナーセリーさんのヒドコートダブルに関する情報は、面白く読ませて頂いた。
また、前述の中村交配に代表されるような、ヒドコートダブル系を交配に使用したものに加えて、昔ほどでは無いが育種家さんや農家さんがヒドコートダブル系を交配に使用されているようで、数は少ないが、市場に出ることもあるそうだ。
皆さん、口々におっしゃるのは、強健であること。花首がしっかりしているため、横や上に向いて咲く。一方で、姿、形が乱れることが多いそうだ。早咲き品種に属する。
噂の域を超えないが、ヒドコートダブル系はネクタリーを持つ八重だけあって、萼弁(花弁)の多弁化に貢献し、万重咲きを確立した一つではないかとも推測されている。
八重で、ネクタリーがある表現型は、劣勢遺伝で表に出にくいそうだ。
以上、私がインターネットを検索して、簡単にまとめた。抜け落ちている事があるならば、ご容赦してい頂きたい。
続く。
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